【賃貸と持ち家どちらが有利か】

もう一つ、持ち家が有利だと考える根拠に、生活の価値観という問題があります。私たちの暮らしは、こと衣と食に関する限りは世界のトップ水準ですが、住まいは残念ながらそこまで到達していません。レベルの低い住宅のなかで、もっとも低レベルなのが民間賃貸住宅(アパート・賃貸マンションなど)といっても過言ではありません。持ち家に比べると居住面積も狭く、設備も不十分であり、居住性が劣るのは否定できません。となると、衣食がトップ水準で住まいだけが劣るというアンバランスな暮らしに、いつまで耐えられるのかという問題がクローズアップされてきます。これに対する回答は個人の価値観次第とはいえ、子育ての時期を迎えると持ち家実現に踏み切る人が多いことも容易に予想できるのですQなかには自分たち夫婦だけの暮らしを楽しむために、子供をつくらずに賃貸住宅暮らしを続けるという人もいるでしょうが、決して多数派にはならないと考えられます。いま、賃貸住宅に対するニーズが高まっているのは事実であり、住宅ローン返済で苦しむより、生活を楽しむほうがいいと考える人がいるのも事実です。しかし、このような考え方をする人たちにとって、もう一つの問題がクローズアップされてきます。それは、自分が高齢になったときに、高い家賃の負担に耐えられるのかという問題です。この問題を具体的なデータで検証してみましょう。

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