ここで、持ち家と定年退職後のライフプランに関する興味深いエピソードをひとつ紹介したいと思います。日本新都市開発(本社”東京都千代田区)という大手デベロッパーがあり、この会社は埼玉・千葉・茨城県などで一戸建ての大規模な用地開発を行なっています。同社・江柄昭治ホームコンサルタント室長が、こんな話をしてくれました。それは、二~三年前から千葉県市原市や埼玉県鳩山町の一戸建て団地に、東京、神奈川在住の五○歳以上の持ち家サラリーマンの買い換え需要が増加しており、ときには全購入申込者の三割を超える場合が少なくないというのです。持ち家の程度にもよりますが、東京・神奈川の住宅(中古)価格は六~七○○○万円前後が珍しくありません。ですから、七○○○万円で持ち家を売却して、市原市や鳩山町で五○○○万円台の建て売り住宅を公庫融資一五○○万円を借り、自己資金は三五○○万円ぐらい支払って購入するということもで貴意わのです。この場合、持ち家の売却代金七○○○万円から、住宅ローンの残債や新居の自己資金三五○○万円を支払って、かつ税金を負担しても、なお手元には一○○○万円以上の資金が残ります。この手元に残った一○○○万円を定年退職後の生活設計の資金にするという人が増加しているのです。
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